ほおずきれいこの骨髄ブログ・2nd season

ドナー登録から骨髄提供までの体験を綴った主婦ブログ。一人でも多くの患者さんの命が救われますように。

【骨髄バンクにドナー登録したきっかけ】(5)初めての献血ルーム

午前中の用事をこなし、私は乗り換え駅にある献血ルームに行きました。

献血バスでの経験しかなかったので、献血ルームの広さに驚きました。
入ると、ちょうど骨髄バンクの説明員の方がおられました。

私は、骨髄ドナーのことをいろいろ質問しました。

自分のHLA型(白血球の型)は教えてもらえるのかとか。


ドナー登録をしても自分のHLA型は知らされません。

妹の旦那さんが白血病を再発し、ドナーを探すことになったこと、子供がまだ小さい子と、兄弟がいないこと、遠くに住んでいること、話をきいてもらいました。

私はいつしか泣いていました。


説明員の方はけっしてドナー登録をすすめてきません。説明するだけです。


白髪まじりのおじいさんに近いおじさんでした。息子さんを白血病で亡くしたと言っておられました。


 妹の家族のために、私は妹の旦那さんに骨髄を提供したいと思っていました。


だけど、HLAの型が一致するかはわかりません。HLA型は数万通りあって、あかの他人が一致する確率は非常に低いのです。患者の身内や友達などを手当たり次第患者が入院している病院に連れて行って検査してHLAの型を調べるのは不毛なことです。


そんなことは、病院側はしません。

一番早いのは骨髄バンクにドナー登録することでした。
ドナー登録すると、一致すれば検索結果にあがってくるからです。


私は思いました。妹家族を助けたい一心でここに来たけれど、全国でドナーを待っている患者さんがいる。移植が受けられなくて亡くなった方もいる。そう、説明員のおじさんの息子さんのように…。

ずいぶんと長い間、説明員の方と話をしていました。骨髄採取手術が怖かったのでいろいろと質問もしました。

ドナー登録すれば、万が一、いや、数万分の一だけど義弟といっしょの型ということもあるかもしれない。

なかったとしても、義弟の命と他の人の命、命に差はない。

もし、私の骨髄のおかげで、助かる人がいるなら、喜んであげよう。

私と同じHLAの型を持つ、奇跡の人が困っているなら私は骨髄を提供する。

そう決心をして登録することを決めました。

 

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