ほおずきれいこの骨髄ブログ・2nd season

ドナー登録から骨髄提供までの体験を綴った主婦ブログ。一人でも多くの患者さんの命が救われますように。

【骨髄提供を終えて】(5)退院してから

【骨髄提供を終えて】(4)入院4日目 退院日 - hoozukireiko’s 骨髄blog

の続きです。

退院したのは木曜日でした。

仕事は月曜日まで休みをとっていましたが、
土曜日の午前と午後、別々のところで用事があって
外出しなければならなかったので、体力温存のため、
金曜日はほとんど寝て過ごしました。

寝ててもこぶがあたって痛いし、歩くのはゆっくりしかできないし、
しゃがんだりすると痛いので機敏な動きはできません。

今転んだら骨が粉々になると思ったので慎重に動きました。

家事もろくにできない私に夫は言いました。

「誰も骨髄提供してくれなんて頼んでない」

この意味がわかりますか?

 

私だって、好きで骨髄提供したわけじゃない。
すんごいやりたくてしたわけじゃない。
神様が私を選んだから、従っただけ。
病気の苦しみを知ってるからやった。
私が誰かを助ければ、
他の誰かが白血病と闘ってる妹の旦那さんを助けてくれると信じてやった。

1200ミリリットルの骨髄は多いほうです。
大人の男性を助けられる量です。
血中のヘモグロビンが多くて、体重もそこそこあるけれど健康体の
私にしかできなかったことです。
私は、患者さんにとって貴重なたったひとりのドナーだったかもしれません。
患者さんは九死に一生を得たはずです。

お手紙は来ませんが、まだ治療中だと信じています。

手術日の一週間後、火曜日から仕事に戻りました。
手術後は激しい運動は控えるように言われていました。
自転車で通勤していますが、なるべくゆっくり走りました。
段差などで衝撃が加わらないよう気をつけました。

もし、満員電車で1時間とかの通勤だったら大変だったと思います。
サラリーマンの方が骨髄ドナーになるのは本当に大変です。フルで働く主婦でも大変だと思います。それでもドナーになる方はいます。本当に尊敬します。
私は扶養の範囲内で働く主婦だから、まだましだったのだと思います。休みはシフトの調節と有給休暇でなんとかなりました。