昨日の深夜、是枝裕和監督の「万引き家族」をスマホで見ました。
都会の真ん中、マンションとマンションの隙間に建つ平屋のボロ家に住む5人。
住んでいるのは、
住んでいるのは、
年金暮らしのおばあちゃん。(ボロ家はおばあちゃんの家。)
一組の夫婦。
年頃の女の子。
少年。
おばあちゃんの年金と夫婦の少ない稼ぎと万引き、車上荒らしなどで生計を立てている。次第に、全員血の繋がっていない赤の他人であることがわかっていく。
物語は近所のマンションに住む小さい女の子を保護するところから始まる。
女の子は両親から虐待されていて、傷だらけ。母親も夫からDVを受けていた。
一度は家の前まで送っていくが、女の子も帰りたくはなく、一緒に暮しはじめ家族の一員になる。
笑いの要素はない。ずっと切ない。
次第にわかる偽物の家族。だけど家族愛は本物。お互い癒されながら本物の家族のように暮らしている。少年は女の子に万引きのやり方を教えるが、しだいに万引きはやっていいことなのか疑問に思い始める。
ある日、おばあちゃんが自宅で死んだ。自然死。夫婦は自宅床下に穴を掘って、おばあちゃんを埋める。年金だけはもらい続ける。
「捨てたんじゃない、拾ったんだ。最初に捨てた人がいる。」
深夜にひとりでスマホでみるにはふさわしい映画だった。
見てよかった。
万引き家族というタイトルからは想像つかない内容だった。虐待やDV、独居老人の問題。万引きは主題ではなかった。
明日auのビデオパスを解約する。今日は何を見ようかな。