まだまだ続く!?
奄美大島刃傷殺人事件簿・第6話
(あまみおおしまにんじょうさつじんじけんぼ)
今までのお話のあらすじ
ツベルクリン率いる奄美大島観光ツアーに参加しているもへじ。一度は行方不明となるが、無事合流。観光ツアーの目的には、リゾート開発予定地の見学が含まれていた。
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
登場人物 もへじ、ツベルクリン、ニシガキ(ナオキ・ニシガキ)、トマレ(Dr. トマレ)、オイチ、アメリッシュ、アメリッシュの姑オババ、アメリッシュの叔母、その娘優ちゃん、優ちゃんの彼氏太郎君、はぐれいぬ、え子(ecoplace)、ポジポジ子、その彼氏ストライク、サキガケ(sakigake news)、sayocom、ほおずきれいこ、武文(ふみけた)
登場人物の詳細は第1回目をごらんください。
奄美大島刃傷殺人事件簿
第6話 え子(ecoplace)は見た
釣りをしていた男はツアー客に金色の頭髪らしき物体をまかせると、ツアー客が騒いでいるうちに、こっそりと自宅に戻った。
男は、妻まりこのパソコンを勝手に調べる決心をしていた。
あやしい、絶対に。
男はまりこの浮気を疑っていた。
まりこはブログをやっている。
ブログを書いているときのまりこは生き生きしていて、なんとも楽しそうだ。
俺の知らないところで、まりこは男と連絡を取り合っているのではないか。
そのうち、ふたりきりで会ったりしないか。
男は心配でたまらなかった。
心配であったから、毎日、まりこのブログをスマホで読んでいた。
コメント欄にコメントを書いているのが、男か女かをチェックするため、コメントを付けた人のブログまで読みに行っていた。
男は「もへじ」という男がまりこに惚れていて、奄美大島まで旅行に来ることをもへじのブログを読んで知っていた。
もへじという男のブログ、ユーモアがあって非常におもしろい。
男には文才がなかったから、そのことが非常にくやしかった。
そして、その才能によって人々を魅了していることが憎らしかった。
まりこのパソコンを調べる。
そう決心して、家に帰ると、まりこがいた。
「あれ? 仕事じゃなかったのか?」男は言った。
「うん。シフトかわってもらった。ブログ仲間にもへじさんってのがいてね。いま、奄美にきてるんだって。東京のお土産渡したいからうちに来るって。いいよね?」
「ああ、ふーん。もへじさんっていう人が。どんな人だろうねえ」
男はもへじのことをブログを読んで熟知していたが、関心ないふりをした。
動揺を隠すため、男は「ちょっと買い物に行ってくる。せっかくもへじさんがはるばる東京から来られるんだから、なにかご馳走つくらなぁ」と言って家を出た。
え子(ecoplace)は奄美大島のスーパーでレジ係をやっている。さっき、あわてた様子の男が鯵としょうがとねぎを買いに来たところだった。
そして、今、禿げた男がえ子(ecoplace)の前にいる。
「すみませんが、帽子はこのスーパーには、売ってないですよね……」
禿げた男は、何軒もお店をまわり、かっこいい帽子を探していた。
その男のお眼鏡にかなう帽子はこの島には売ってないかもしれなかった。
あきらめかけていたその時、見つけたのが、このスーパーだった。
「ちょうど、入荷したところです」え子(ecoplace)は言った。
それはまさに、奇跡だった。たまたま、この食品スーパーに入荷したのだ。
しかも、かっこいいキャップが。
男の好みにぴったりだった。
男は、値札を切ってもらうとすぐ帽子をかぶって颯爽と店をあとにした。
え子(ecoplace)は確信した。この男、これから女に会いにいくはずだと。
このあとの展開はご存じのとおりです。
ecoplaceさんを出演させたかったので、ちょっと時間をさかのぼりました。
第7話につづく
予告編動画はこちら
登場人物、召喚。id:tuberculin id:mamamaccori id:naoki-nishigaki
id:kitano-stop id:oichiro id:haguremado890 id:ecoplace id:pojikatu
id:sayocom id:mifuketa 呪文みたいだね。