この話にでてきたA子さんについての後日談、
また今度書くと言って書いていませんでした。
いっしょに働いていた当時、A子さんは37歳で20歳の息子がいるという人でした。
計算すると・・・17歳で産んでる。
けっして美人ではないけど、背が小さくて若いころはかわいかったんだと思う。
当時私は40歳。まだ息子は…歳ぐらい。
パートで働いていた職場がなくなるとき、最初で最後の飲み会で最後まで一緒にいた人がA子さんです。
職場では、彼女は事務で派遣会社からお給料をもらっていて、私は、直接雇用でした。
一緒に仕事をしていたわけではありませんが、彼女は近くで事務作業していましたし、お昼ご飯もみんなで仲良く食べていました。
会社都合の退職だったので雇用保険がすぐ出ました。関連会社に就職する道もありましたが、私は雇用保険が欲しかったので、やめる道を選びました。A子さんは関連会社に行きました。
ある日、家の外を歩いていると、携帯に、A子さんから電話がかかってきました。
1年ぶりぐらいです。どうしたんだろう? と思って電話をとりました。
いつも、電話がなっても気付かない私ですが、そのときはなぜか気付きました。
(電話に出ないと、夫も息子もすぐに私の居場所を検索してきます。GPSで居場所がわかるようになっています。夫は異常な心配性です)
久しぶり~。元気~? ってな具合です。
うん。元気だよ~。ってそんな返事。
今度、お茶しない? と言ってきます。
むげに断ることもできず、とりあえず、いいよと言いました。
さて、何の話だ? 急に会いたいって、お金貸してか、宗教の勧誘か。
お金なら、無い袖は振られぬで、無いもんは無いから、貸すことはできない。
宗教なら、興味ない。なにかにすがらなければならないほど、困ってない。
もしかしたら、何か悩みがあって聞いてほしいだけかもしれない。
断って、その後彼女になにかあっても困るし。
とりあえず、ランチの約束をしました。
楽しくランチを食べた・・・と思います。あんまり覚えていません。本題が気になりすぎて印象に残っていないのだと思います。沖縄料理店だったような。
本題が絶対あるはずなのに、レストランではその話はいっさいありません。
食事を終えると、レストラン街からフードコートに場所を移しました。
そこで、彼女の身の上話が始まりました。
彼女は昔、すごく荒れていて、いわゆる不良、ヤンキーだったそうで、兄弟もヤンキーだったそうです。彼女、当時服装は37歳にしては派手でしたが、言葉遣いも丁寧で、全然ヤンキーだったようには見えませんでした。が、眼光は鋭かったです。
で、家庭内暴力とかで家庭はめちゃくちゃでどうしようもない状態。
それを救ったのが、宗教!!
とある宗教!! やっぱりか!!
家族で入信してから人生が変わったそうです。
そして、その宗教がいかにいいかを説明してくれます。
セミナーに参加してみないかと誘ってきます。
私はそういう名前の宗教団体があるのを全く知らなかったので、
へー、ほー、とテキトーに聞いていました。
小説のネタになるなぁ、なんて考えていました。
私、本当に宗教に興味がなくて、他人とつるむことに興味がないっていうか。
だからといって、宗教を否定しているわけではありません。
信じて救われるなら信じることは大切です。
疑り深い私には何かを信じたり、依存したりすることが性格的にできないだけです。
話を聞いていると、ライバル宗教とすごい対立状態にあるらしいのです。
ライバル宗教とは石原さとみが会員となっているといわれているあの宗教です。
どうも会員の奪い合いをしているらしいのですね。
ライバル宗教はあーだこーだと言ってきます。
彼女も会員を増やそうと必死です。
何かに入信することにメリットを感じない私は、セミナー参加とか超めんどくさいので、すごくいいといわれても、ふーんとしか思いませんでした。
とりあえず、彼女が元気そうで、いきいきしていたのでよかったと思いました。
これだけは、言っておきます。私は宗教を否定しません。どんな宗教を信じようと個人の自由です。だから、どんな宗教でも信じている人を馬鹿にはしません。
広告