ほおずきれいこの骨髄ブログ・2nd season

ドナー登録から骨髄提供までの体験を綴った主婦ブログ。一人でも多くの患者さんの命が救われますように。

風評被害という言葉が嫌いだ

風評被害という言葉が嫌いだ。まるで加害者がいるようではないか。
そして、責められているような感覚になる。

 

箱根山がまた噴火して、噴火警戒レベルがあがった。
ロープウェーの上で売っている黒玉子、買いに行けない。
黒玉子、買いに行けないのに箱根行きたいと思う?


危険区域の手前まで行けますよ、といわれてもわざわざ箱根を選んで旅行する?
しないよね、普通。子供とかいたらなおさら、万が一のことを考えると、
箱根はやめておこうと思うよね。それがリスク管理ってものでしょう。
安全ですっていうけど、それは今であって、今安全でも、数分後どうなるかわからない。旅行中もっと噴火してすぐ逃げなきゃいけないことになるかもしれない。
そうなったら、旅行は台無しだ。せっかくお金貯めてやっと行った家族旅行がめちゃめちゃになるかもしれない。それどころか、噴石が当たって死ぬなんてことになるかもしれない。そんなことを想像したらいけないのですか?

箱根から足が遠のくのは自然なこと。噴火が自然なら、こっちも自然。
人間の自然な行動。それを「風評被害」といって悪いことのようにいう。

福島のときもそうだった。私は大人だから福島産の野菜とか米とか食べたけど、
乳幼児がいた友達は徹底して避けていた。当然だと思う。今は安全ですといっても、
10年後20年後はだれにもわからない。今日はよくても、明日、測定の誤りが発表されるかもしれない。乳幼児には食べさせないという親としての努力を「風評被害」の加害者のように扱うのはどうだろう。

風評被害」で箱根に旅行客が減るというけれど、もっとしっくりくる言葉はないだろうか。誰かを責めるような「風評被害」という言葉は合ってないと思う。