ついに完結か!?
奄美大島刃傷殺人事件簿
(あまみおおしまにんじょうさつじんじけんぼ)
今までのお話
奄美大島ツアーに参加したもへじ。ツアーを率いるのはツベルクリンという名の添乗員。ツアー参加者は、ニシガキ、トマレ、オイチ、サキガケ、アメリッシュ、そしてアメリッシュの姑オババ、叔母、叔母の娘の優ちゃん、優ちゃんの彼氏、ポジポジ子と彼氏。
朝の海岸。お散歩ツアー中、行方不明になったもへじ氏。もへじ氏が集合時間になっても現れないので、探していたところ、釣りをしている男に呼ばれたので、かけつける。そこで見たものとは……
満を持して自称小説家、ほおずきれいこが続きを執筆。
登場人物 もへじ、ツベルクリン、ニシガキ(ナオキ・ニシガキ)、トマレ(Dr. トマレ)、オイチ、アメリッシュ、アメリッシュの姑オババ、アメリッシュの叔母、その娘優ちゃん、優ちゃんの彼氏太郎君、はぐれいぬ、え子(ecoplace)、ポジポジ子、その彼氏ストライク、サキガケ(sakigake news)、sayocom、ほおずきれいこ
登場人物の詳細は第1回目をごらんください。
ほおずきれいこ的奄美大島刃傷殺人事件簿はじまりはじまり~
波間に浮かぶ金色の糸状の塊を発見する添乗員ツベルクリンとその一行。
あっ、あの髪の色は、もへじさん!
誰もがそう思った。そして、皆が顔を背けた。
見たくない。怖いのだ。
「こわぁい♥ストライクさん♥」ポジポジ子はストライクに抱きついた。
ストライクもポジポジ子の肩を抱いた。ふたりは昨日の甘い夜を思い出した。
それを見て、恋人太郎くんによりそう優ちゃん。睨みつけるアメリッシュの叔母。
ツベルクリンは思った。
警察を呼ぶのか……もしあれが、波間に揺らぐ金髪の物体が、もへじ氏だったとして、予定通り明後日の便で東京に帰れるのか。いや、無理だろうな……。
できれば、見なかったことにしたい。見なかったことに――。
しかし、ただひとり観察をつづける者がいた。サキガケだ。そしてきっぱり言った。
「あれはもへじさんじゃありません。もへじさんのかつらです。」
それを聞いて皆がまた視線を金色のゆらめくものに戻した。
確かにそれはかつらだった。
なーんだ! ってか、かつらだったのかよ!
皆は胸をなでおろした。安心して笑いもおきた。
しかし、サキガケの傍にいた sayocomがサキガケになにかをささやいた。
sayocomはこのツアーとは別口で奄美に来ているが、何かを探るため、サキガケと行動をともにしているCIAの諜報員だ。
「もへじ氏は海に転落したかもしれない。警察を呼びましょう」サキガケは言った。
「絶対にダメ!!」
くい気味にそう叫んだのは、アメリッシュの叔母だ。
「警察をよんだらツアーほどうなるの? ツアー続けられないじゃない」オババも叔母の援護する。オババは叔母の姉である。
「高い金出して来ているのに、警察の事情聴取で半日つぶれるなんて、ごめんだわ。もへじさんなら帰りの飛行機までに見つかればいいじゃない。ツアーを続けましょう」
そう言って、オババはアメリッシュをちらっと見る。早く、あんたもなんか言いなさいよ、といわんとばかりに。
アメリッシュは、遠慮がちにつぶやいた。「もへじさんは海に転落するようなアホじゃありません。きっとお散歩中、かつらが風にとんで海に落ちてしまったので、帽子を買いに行ったのだと思います。」
よくやった、アメリッシュという顔でニヤリとするオババ。
「もへじさんはツアーのスケジュールを暗記しています。出発前には必ずブログに行程表を書いているのです。このあと、予定通り行動すれば、どこかで合流できるはずです。ほら、みてください。もへじさんのブログを。あっ! 更新されている! もへじさんは生きています!」熱い男ニシガキが言った。
「予約投稿じゃないの?」トマレが冷静に言う。
「違いますね。公開時間をみてください。予約投稿なら、時間は毎時0分と30分にしか設定できません。15分前に公開しているところを見ると、海に落ちたとは考えられませんね」オイチが言った。オイチは早くラーメンが食べたいので、旅程が押して昼食時の自由時間が少なくなることを心配していた。
第4話につづく
予告編動画はこちら
第1回目。すべてはここからはじまった。
第2回目。アメリッシュさんが繋いだ。
登場人物、召喚。id:tuberculin id:mamamaccori id:naoki-nishigaki
id:kitano-stop id:oichiro id:haguremado890 id:ecoplace id:pojikatu
id:sayocom 呪文みたいだね。