ウチの息子は、ウォシュレットが怖くて使えません。
二十歳で、ですよ。
ですから、よくトイレを詰まらせます。
なぜなら、トイレットペーパーをめちゃくちゃたくさん使うからです。
ウォシュレットを使えば、ちょっと拭けば済むのに、使わないから、何度も拭くのです。それも、1回のトイレットペーパーをこれでもかというぐらい巻いて使っているのです。
おそらく、手についたら怖いという恐怖感からです。
手に付いたことがあるのかもしれませんね。結構、ビビリです。
今住んでいるマンションもよく詰まらすのですが、前に住んでいたアパートはもっと詰まらしていました。詰まったときはアレを使います。
スッポンとするやつです。
いつもこの「ラバーカップ」とかいうやつで、なんとかなっていました。
でも、なんとかならなかったことが1回ありました。
息子がまだ小学生のとき、前に住んでいたアパートで事件はおこりました。
夕方、トイレでうんこをした息子。
うんこをたくさんして、トイレットペーパーもたくさん使って、トイレを詰まらせてしまいました。
トイレが詰まるとどうなるか。
水位が便器ぎりぎりまであがります。
時間が経つにつれ、だんだん水位は下がります。
うまくいけば、トイレットペーパーが溶けて、つまりは自然にとれます。
その日も、しばらく待っていたら、水位は下がりました。
なので、流してみました。
そしたら、またギリギリまで水位は上がりました。
すこし下がっては水を流してみるということを繰り返していたのですが、
いっこうに流れません。
何度か、やっているうちに、ついにやらかしてしまいました。
そろそろいいだろうと、流してみたら、みるみる水位はあがり、逆流してきた茶色いうんこ水が、便器からあふれてしまったのです。トイレの床に広がるドロドロのうんこ水。
最悪だ。でも賃貸(社宅)だからまだいい。
うんこの処理は慣れています。子供二人育てた母親ですから。
(とにかくうんこをよくもらす息子だったので、息子のうんこ処理は中学一年まで続きます。詰まらすではなく、もらす、です。)
今回の詰まりは一筋縄ではいきませんでした。
ラバーカップを使っていたかは、もう記憶にありません。
心折れた私は、夫に連絡し、早く帰ってきてホームセンターに連れて行ってくれるように頼みました。
ラバーカップよりすごい道具を買うためにです。
夫が帰ってくるまでに夕飯を作り、夫が帰ってきたらすぐ、車でホームセンターに行きました。
夕飯は食べずに行きました。
ホームセンターの閉店間際でした。
こんなやつを買いました。
↓
ワイヤー式で、奥の方の詰まりをとるやつです。
道具を買って安心した私たちは、家に帰るとまず、夕飯を食べました。
これで、もう絶対詰まりはとれると完全に信じていました。
余裕でゆっくり食べました。戦闘の前に腹ごしらえという感じです。
よりによってその日のメニューはカレーライスでした。
話を盛っているわけではなくて、本当にカレーライスを作っていました。
夫は何も言いませんでしたが、私はあのトイレの床にひろがったドロドロうんこ水を処理した後だったので、複雑な気持ちでした。よりによってなんでカレーを作ってしまったのだろう。
腹ごしらえをして、さあ、詰まりをとるぞ!と作業にとりかかったわけですが、いっこうに詰まりはとれません。
夜は更けていきます。
ホームセンターから帰ってきて、ご飯を食べたりしていたので、けっこう遅い時間になっていました。
手を尽くしましたが、ダメでした。自力で詰まりをとるのをあきらめました。
そんなとき、頭の中に流れてきたのが
「くら~し安心クラ~シアン」という歌でした。
クラシアンは24時間対応。
さっそく電話しました。
そんなにすぐではなかったけれど、1時間以内には来てくれたと思います。
もう、深夜でした。深夜料金です。
クラシアンさんは、高圧のすごい機械をもっていました。
しかし!!詰まりはなかなか手ごわくて、
ついに、便器を外すかもしれないという話になりました。ちょっとした工事です。そうなると、何万円もかかるという説明があり、ご了承ください的な。
しかたないです。あきらめるわけにはいきません。
便器外す?お金ないからいいです。もう、お帰りください。今後はトイレは近くのコンビニで済ましますから、なんて言えるわけもないし。
もう少し、がんばってみますといって、クラシアンさん、頑張ってくれました。
けっこう時間がかかって、詰まりはとれました!!めでたし、めでたし。
息子は今でもよくトイレを詰まらします。
いいかげんウォシュレット使ってほしいわ。