ほおずきれいこの骨髄ブログ・2nd season

ドナー登録から骨髄提供までの体験を綴った主婦ブログ。一人でも多くの患者さんの命が救われますように。

私の骨髄を移植した患者さんから手紙が届きました

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私の骨髄を移植した患者さんから手紙が届きました

昨年12月、私が骨髄提供してからもうすぐ1年経とうとしていたある日。

それは突然、骨髄バンクから届きました。

骨髄バンクの封筒を開けると、中には患者さんからの手紙が。

あれから1年。

もう来ないだろうと思っていました。

期待はしていませんでした。

期待すると馬鹿をみます。期待するからがっかりするのです。

手紙が来ないってことは、もうこの世に存在していないかもしれない。

移植を受けた人が全員病気が治って元気に暮らしているとは限りません。

だから、来たらいいな、とは思っていました。せめて手紙が書ける健康状態であってほしいと願っていました。

でも、来なくても仕方がないことです。

体調にもよりますから。

来る人もいるし、来ない人もいることは承知していました。

手紙が欲しいわけではないのです。

ただただ健康状態が心配だったのです。

 

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来てほしいと思い続けて1年経とうとしていたある日、突然来ました。

涙があふれて止まりませんでした。

期待しないように、忘れるようにしていましたが、

考えない日はありませんでした。

嬉しかったです。

患者さんは生きている!

もう書けないのかな、なんてよくないことも考えました。

でも、来たんです!

こんなに泣けるのは、ホルモンバランス崩れているからでしょうか。

感無量でした。

手紙のやりとりは、骨髄バンクを通して1年以内2回までです。

私も返事を書こうと思いました。

提供日があやふやだったので、当時の書類を見直すと本当にギリギリ。

手紙をどうやって送るのかもわからない。

書類を読むと骨髄バンクを介してと書いてありました。骨髄バンクに電話しようにも、あいにく日曜日で電話はつながりません。

私は強行手段に出ました。

患者さんに手紙を書き、それを骨髄バンクの関東支部に送りました。

手紙は、個人を特定する情報が書かれていないかを骨髄バンクが確認するので、開封した状態です。1年以内という規定を過ぎてしまうことを承知でお願い申し上げますとひとこと添えて同封しました。日曜日に開いている郵便局の本局まで行き、日曜日の消印を押してもらいました。

やれることはやった、と思いました。

 

何日か後、骨髄バンクから、お預かりした手紙を患者さんに届けましたという内容の手紙がきました。

よかった!誠意をみせたからだ!

月曜日に電話して、1年過ぎてしまうけどいいですか?なんて聞いていたらダメですって言われてしまうかも知れないと思ったから、強行手段に出ました。届いてしまったものは突き返すことはできないだろうと思いました。骨髄バンクはそんな薄情なことはしないだろうと思っていました。

手紙の内容は公表することはできません。

ブログも時期をずらして書いています。

骨髄ドナーも患者さんも相手がお互いどこの地方のどれぐらいの年齢の人で男性なのか女性なのかを知っています。ですから提供日や病院をSNSなどで言うことは禁止されています。相手が特定されないように気をつけなければならないのです。

白血病で闘病中の池江璃花子選手が移植を受けて退院されました。

移植の時期も病院もいっさい公表されることなく突然の退院!

バレてしまったら、私の骨髄だ~なんていう人が出てくるかもしれません。

徹底して秘密にしていたのでしょう。

骨髄移植を受けた患者さんへお願いがあります。

なるべく早くドナーさんに手紙を書いてください。

たとえ、治療中で社会復帰の目途がたっていなくとも。

骨髄を移植できたということだけでドナーさんは安心します。

なぜなら、遠方に運ぶというだけで、飛行機や新幹線やタクシーでトラブル起こってないかなと心配なのです。

闘病の苦しみに比べたら、骨髄採取のための入院・手術なんてたいした苦痛ではありませんが、ドナーさんは過去に病気をしたことがないぐらい健康で病気に縁がないため、全身麻酔して手術なんて本当に恐怖なのです。怖いのに勇気を出してドナーを引き受けたのです。努力が無駄になっていないことを確認したいのです。

ですから、移植が終わって、手紙が書ける状態になったら少しでも早く手紙を書いてほしいと思います。

そして、1年経つ前に健康状態が好転していたらまた手紙を書いてほしいと思います。

 

 骨髄提供してから1年たったからまたできます

1年経ってすぐ、骨髄バンクから手紙が届きました。

ドナー登録は、提供後1年間は保留となっていました。

骨髄提供はひとりにつき2回までできます。提供回数の方針が変わらない限り2回までです。1年過ぎたので登録は継続となります、というお知らせでした。

どうやら、私の白血球の型は稀な型らしいです。

もしも、そんな稀な型の私の骨髄を必要としている人が現れたら喜んで差し上げたいです。

 

 

 

 

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