私が骨髄ドナーとなって知らない人に骨髄を提供してから1年になります。
私は、2018年3月に義弟の白血病再再発をきっかけにドナー登録し、その年の12月に知らない人に骨髄を提供しました。
義弟が初めて白血病を発症したとき、長男は中学3年生、一番下にはまだ1歳の女子がいました。あれから3年が経ちました。骨髄移植を受けることなく、治療を終え、2度職場にも復帰しましたが、現在は再再発で闘病中です。
この記事は、ブログを始めた初期に書いたものを大幅に加筆しています。
骨髄ドナーは簡単には見つからない
2019年12月現在、白血病再再発で闘病中の妹の旦那さん、ドナーは見つからないようです。
なので、移植の出来る大学病院から、移植はできないけれど、治療ができる病院に転院することになりました。
そちらのほうが、治療費が少し安いそうなのです。
移植手術ができる病院は限られている
移植手術ができる移植認定病院は、北は北海道、南は沖縄まで全国にあります。
しかし、都会には移植手術ができる病院はたくさんありますが、田舎は限られています。現に、妹家族が住んでいる滋賀県には、2病院しかありません。
ドナーと患者さんが同じ地方に住んでいることはまずありません。ドナーが希望する病院で採取した骨髄を、移植病院の関係者が飛行機や新幹線を使って運ぶのです。
白血球の型は数万通り
赤血球の血液型に、A,B,AB,O型といった型があるように、白血球にも血液型があり、白血球の型(HLA)は数万通りあります。
日本人はHLAが似ている人が多く、ドナー登録者が48万人を超え、骨髄バンクに登録した国内の患者さんの95%がHLA適合者を見つけることができるようになりました。
しかし、適合者が見つかってもコーディネートがうまくすすむとは限りません。登録から何年も経っていると、育児や介護でたまたまその時期にできない場合もあります。
採取できる骨髄の量の上限はドナーの体重にもよりますから、患者さんがたくさんの骨髄を必要とする大柄な方であれば、ドナーも限られてきます。
私は、去年は体重が重たかったので、大人の男性に移植するのに十分な量を採取することができました。
ドナーが見つかれば、まさに九死に一生というわけです。
また、最終ドナーに選定された人は、神様に選ばれたと言っても過言ではないのです。
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