白血病を救うには骨髄移植というイメージがあるかもしれまんが、末梢血幹細胞移植という方法もあります。そもそも、白血病=骨髄移植しないとすぐ死んでしまうというわけではないし、骨髄移植したからといって必ず命が助かるというわけではありません。
白血病の治療は、抗がん剤を用いての化学療法から始まります。池江選手の白血病公表がきっかけで、ドナー登録した人が増えたそうですが、移植(造血幹細胞移植)はまだまだ先の話です。
骨髄バンクにドナー登録するということは、簡単に言うと「造血幹細胞」を提供する意思があるということです。造血幹細胞は骨髄の中にあります。骨髄は骨の真ん中にあります。骨髄から造血幹細胞を採取することを「骨髄採取」、移植するのを「骨髄移植」といいます。
一方、末梢血(全身を流れている血液)には造血幹細胞はほとんど存在しませが、採取前に入院して造血幹細胞を増やす薬を注射して、腕の血管から採取するのが、「末梢血幹細胞採取」、移植することを「末梢血幹細胞移植」といいます。
末梢血幹細胞採取は、全身麻酔は必要ありません。採取時は成分献血のイメージだそうですが、3~4時間かかります。
一見、骨髄採取より末梢血幹細胞採取のほうが安全で楽に見えますが、入院が長くなることや、造血幹細胞を増やす薬を注射するので多少の副作用があるのがリスクです。末梢血幹細胞採取は、腕にある程度太い血管があることが条件です。
私の場合、腕の血管が細かったため、確認検査で末梢血幹細胞採取はできないことがわかりました。健康診断の血液検査などで看護師さんを困らすような血管だったので、自覚はありました。