まだまだ続く!?
奄美大島刃傷殺人事件簿・第10話
(あまみおおしまにんじょうさつじんじけんぼ)
第1話から第9話までのお話のあらすじ
ツベルクリン率いる奄美大島観光ツアーに参加しているもへじ。一度は行方不明となるが、無事合流。観光ツアーの目的には、リゾート開発予定地の見学が含まれていた。
リゾート開発にまつわる黒い金や隠された真実を暴くためジャーナリスト魁太郎とCIA諜報員のsayoconが動く。はぐれいぬも魁太郎たちの仲間だったことが判明。
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第9話
登場人物 もへじ、ツベルクリン、ニシガキ(ナオキ・ニシガキ)、トマレ(Dr. トマレ)、オイチ、アメリッシュ、アメリッシュの姑オババ、アメリッシュの叔母、その娘優ちゃん、優ちゃんの彼氏太郎君、はぐれいぬ、え子(ecoplace)、ポジポジ子、その彼氏ストライク、魁太郎(sakigake news)、sayocom、ほおずきれいこ、武文(ふみけた)、まりこ(まままっこり)、まりこの夫(鰻)
登場人物の詳細は第1回目をごらんください。
奄美大島刃傷殺人事件簿
第10話 ついに殺人事件か!?なくなった刀
「じゃ、いってくる」
そう言うと、妻まりこは仕事に出ていった。
実は男は気になることがあった。
まりこのブログに余白の多いものがある。
余白部分に何かが隠れているのではないか、
パソコンで見ないとわからない何かが。
初めは浮気を疑っていたが、実際にもへじ氏と会ってみて杞憂だったことがわかった。
浮気なら、こそこそ会うはずだし、俺のほうが若いし、断然かっこいい。
まりこが浮気するわけがない。男は自分の浅はかさを恥じた。
もへじ氏は、今日わが家を訪問してきたので、鯵の寿司をご馳走した。
彼は俺の腕前に舌をまき、早々にホテルに戻った。
寿司も食べずに。
いや、食べさせなかったというほうが、正しいか。
大人気なかったかもしれないが、ささやかな抵抗だ。
俺の妻にちょっかいを出してくるやつはゆるさねぇ。
いま、まりこは仕事に出かけた。遅番なので、夜9時までは帰ってこない。パソコンを調べるなら、今だ。
◇◇◇◇◇◇
まりこはホテルのフロントで働いていた。もへじらが泊まっている奄美ニユーホテルだ。
「おかえりなさいませ」
フロントのまりこがいった。
ツベルクリン率いる一行が帰って来たのだ。今日はリゾート開発予定地の見学に行ったはずだ。まりこは知っていた。
夜9時。
男は妻の帰りを待っていた。
ガチャガチャ・・・鍵を開ける音。
「ただいまぁ~」
まりこが帰ってきた。
その直後だった。警察官二人が強引に入ってきた。
「もへじ氏殺害容疑で逮捕する」と言って、
男の名前の入った逮捕状を見せたのだ。
「凶器におまえの指紋も残っている」
「凶器はおまえの家にあった刀だと判明している」
いつのまにか床の間の刀はなくなっていた。
なぜ、パンツしか切れないはずの刀が凶器に?
男は意味がわからなかった。
「まってください。おとーが何をしたっていうのですか」
「とにかく、逮捕状が出てるんだ。署まできてもらう」
男はふたりの警察官に連れて行かれてしまった。
まりこは、闇の組織に夫の命が狙われていることを、魁太郎から聞いて知っていた。
その昔、賄賂を受け取った現場に料理長として同席していたまりこの夫は大事な証人だ。
黒幕が動いている――そんな情報を得た魁太郎たちが、証人を守るためにとった手段が留置場に入れることだった。だから、まりこも協力した。
証人を保護するため、警察をも動かす何か強大な力が働いたのだ。
夫の冤罪事件を調査する魁太郎とブログで知り合ってから、まりこも事件解明に協力するようになっていた。魁太郎、sayocon、はぐれいぬ、まりこ・・・他にもいるかもしれない。一般のツアー客として仮面を被り、この奄美旅行に参加している可能性もある。
そのころ、もへじは何も知らず、ホテルの部屋でくつろいでいた――。
もちろん、もへじ氏殺害のニュースなんて報道されることはなかった。
第11話につづく
さあ、あなたなら、この続きどう料理しますか?
ブログの余白に隠された謎とは?
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登場人物、召喚。id:tuberculin id:mamamaccori id:naoki-nishigaki
id:kitano-stop id:oichiro id:haguremado890 id:ecoplace id:pojikatu
id:sayocom id:funyada id:i-shizukichi id:mifuketa id:hoozukireiko 呪文みたいだね。